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2016-11-03

和紙の里を訪ねる旅 島根・石州勝地和紙

先月、NPO法人PIARAS主催の「1泊2日で島根県の石州勝地和紙を訪ねる旅」に行ってきたので、ロングレポートを。

交通機関として、行きはサンライズ出雲、帰りはJALを予約。両方乗ってみたかったのだ。サンライズ出雲は、予約開始2日目の夕方にみどりの窓口へ向かったところ、「既に『のびのびシート』(=じゅうたんのスペース)しか空いておりません」とのこと。パワースポット巡りブームの中1日1便のみのサンライズは、いわゆる超人気アーティストのライブチケットのようなもので、個室は瞬殺になったと思われる。(ちなみに旅行代理店経由で申し込んだ人は、偶然幸運にも個室を取れたらしい。)
明朝、出雲大社の入り口に到着。大社の前のメインストリートはとても広く、朝のよい空気に包まれている。
昼食には、大通り沿いの人気店「砂屋」で十割蕎麦をオーダー。歯ごたえがある。というか個人的には前日の昼から大した物を食べていなかったので、「助かった」という感じ。
大迫力の出雲大社。ここは古代からの神話が尽きない場所で、出雲大社の本殿は天皇も足を踏み入れることができないほど権威の高い場所だそうだ。驚いていると、日本全国で「神無月」に当たるこの月、出雲だけは「神有月」だという。というのも全国八百万の神々がここ出雲の地に集い、人間には決める事のできない人生諸般のことを決める会議をすることになっているからだ。
古代から連綿と続く出雲大社、いったいどんな力が働いてこんなとてつもないものを作り上げたのだろう。
などと思いを馳せながらホテルに到着すると、入り口には島根県の観光大使「EXILE」ののぼりを発見。

この日の夜は、食事をしながら特別に「石見神楽」を見学させてもらった。

 天井に吊るされているのは、石州和紙で作った切り絵。石見神楽のメンバーが特別に作ってくれたそうで、お土産にいただいた。




 島根県には数百も神楽をする団体(社中)があり、各地で公演を行っているそうだ。 今回はスサノオVS大蛇の話。



 石見神楽はとても動きが激しい。海外でも受けそうだ。




 地元のTV局も取材にきた。

今回は和紙の旅ということで、特別に大蛇の中身を見せてもらうことができた。
大蛇は職人さんが竹で枠を作り、頑丈な和紙をテープでつなぎ合わせ、じゃばら状になっている。演者は1人でこの中に入って半分即興で動くそうなのだが、数十メートルもある長さなので相当動きづらいし、特に夏は大変そうだ。大蛇は丈夫なので20年ぐらい持つものもあしく、最初は重いのだが、使っているうちにだんだんすり切れて軽くなってくるそうだ。
 大蛇の口の中には火を噴くスイッチもあり、手で操作するようになっている。
お面も和紙で作られている。他人のお面と被らないように1つ1つ顔が違うのだそうだ。
翌朝、ホテルを出発するとき外壁に枯れ葉がたくさんついている、と思いきや、巨大な蛾でギョッとする。田舎はとにかく虫が大きい。
次の団体客のウェルカムボードを発見。(何をする団体なのだろう・・?)
 今回の旅のメイン、「石州勝地半紙(せきしゅうかちじばんし)」の工房へ。

 とても現代的で洋風な外観。
職人の佐々木誠さん。室町時代から和紙が漉かれていた江津市で、六代目の佐々木さん夫妻は、楮もトロロアオイも自家栽培をしている。
1Fはギャラリー兼ショップになっていて、ライトが溢れている。

 こちらは、麻の代わりに和紙を撚って洋服などにするために使われていた織り機。
紙衣。

表彰状の中の1枚には、石州半紙を気に入っていたという柳宗悦が審査員を務めたものも。
 

 本格手漉き和紙体験。

 こちらは、佐々木さん特製の和紙乾燥機だ。実は掃除機と接続されていて、水分を吸い込むという仕掛けになっている。
 管理人はうちわの作成をセレクト。


 クロネコヤマトの中から睨んでいる生物発見↑
 迷った末、花をやめて、「葉っぱのフレディ」みたいなうちわに。


 佐々木さんが作った見本。美しい…
「葉っぱのフレディ」も完成。
帰りは岩見銀山めぐり。佐々木さんおすすめのドイツパン屋さん「HIDAKA」へ 。



この家、よく見ると
岩の上に家が建っている・・・!

「石州」というだけに、島根は地盤が「岩」だということが見えた。出雲の神話が古代から続いてきたのは、もしかしたらその影響もあったのではないだろうか。土地に詳しい人は調べてみてほしい。

と、和紙の里を訪ねる旅では、色々発見があった。